Talkin’ about FONT
● アポストロフィとクォーテーションの関係
Apostrophe - Quotation
Denny's と…原稿ベタ打ち (simple text) する際の〝チョン〟、アポストロフィとして
shift +7を普通打ちますね。しかしこれは本当に「アポストロフィ」なんでしょうか。
12インチ・レコード_ 英字で 12" Record 。
ここでは「ダブル・アポストロフィ」? 単に「二重のチョン」でしょうか。
アポストロフィも〝引用符〟=クォーテーションの一種なのかどうか。名称も紛らわしく
アプリによって違っていたりも…。それ以上に紛らわしいのは shift +7 / shift + 2 で打たれる字形も
〝アプリによって違う〟ことです。
なので unicode 番号で区別するのがよいと思います。
#0022 / 0027 は英語的には「マズい」そうです。これらは「間抜け dumb」クォーテーション
であると。前後で囲む際には同じ形ですからたしかにおかしいです。
日本語でも「起し」「受け」の括弧と云いますね、左右は相対して一組である、それが
"smart" であり正解であるべきでしょう。
しかし頻繁に shift +7を打ってしまい、大抵は「間抜け」になっています。
その為、フォント制作ではどうするべきか非常に悩みました。0027 / 2019 を同じにしたフォントも、
別にしたフォントもあります。各フォント字形の流れによって変えています。「これが正解」はないので。
皆さん、個人個人で使う環境/アプリが異なるので自身で最良の選択はお任せします。
約物に関しては字形表とユニコードをチェックした上で使用して頂きたいと思います。
ネット上にはこの問題についての詳細がいろいろとありますのでそれも参照してください。
● マイナスとハイフン
Hyphen - Minus
キーボード右脇の演算キー、プラス/マイナス/イコールがありますから当然マイナスと思って打っているキー、
それは unicode #002D 、マイナスでなく「ハイフン hyphen」です。「数字0の右」キーを英字で打つときの
ハイフンと同じです。ややこしいことに「hyphen-minus」と呼称するアプリもあります。
Glyphs では分けて別グリフになっています。
これも作字で悩みました。
ハイフンはマイナス記号よりも短めに作りたいところ、
しかしキーボード上で入力が難しい「マイナス (#2212)」を作る意味はあるかどうか…
ケース・バイ・ケースにしています。